汁を染みこませるんだ! ~落書きメモ~

汁を染みこませるんだ! ~落書きメモ~ (2代目)

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星の子ポロンを発掘しよう15 ~2018年ビックリ大量判明&そして遂に…!?~


全260話発掘しました!!!!!

     *      *
  *     +  うそです
     n ∧_∧ n
 + (ヨ(* ´∀`)E)
      Y     Y    *


ブロマガのAA挿入機能使いたかっただけ



Q.まず『星の子ポロン』って何…何これ?
A.ザックリ言うとこういうアニメです。
(大百科記事リンク)


▲人気エピソード集めた動画もあるズェ…

未解明の情報があまりにも膨大なため、『星の子ポロン』が好きな通称ポロニストによって盛んに研究活動が行われています。




皆さん、お久しぶりです。実に一年ぶりの発掘調査記事となります。どんだけサボってたんだよコイツ…。
まぁ細かい調査報告とかは自分のも他の方々のも大体Twitter上で完結していたというのもあります。その都度Wikiに書き込めば良い話でしたしね!

が、しかし!それは2017年度の話。
ポロンや製作会社である時報映画社の関連調査も進む所まで進み、もう判明していない情報なんてそんなにないだろ!ゆっくりやろーぜ!ナハハハハハ!!!(※筆者の感覚)と、そんなムードの中2018年に突入した矢先に"それら"は起こってしまいました。

というわけで、情報量が結構膨大です。この記事の中で全部解説し切れるわけではないので、一部は他の方々が先にまとめたツイートとかを見てもらう感じになると思います。
この記事の目的は、それらの情報をなるべく初心者(?)にもわかりやすく解説し、且つ調査勢がすぐに参照できるようにする事です。
ある意味では新エピソード発掘に並ぶかもしれないかなり重大な情報も含まれてますが、まぁ肩の力抜いて適当に見て下さい。



今回は情報が膨大なので、目次的なアレで大まかに内容を記しておきます。見たい所まで適当にスクロールして下さい、よろしく!
なお、見やすくするため時系列的にはバラバラな事がありますがご了承下さい。

ちなみに今回の内容の動画版もあるので、こっちの方が初心者にとっては見やすいかもしれません、見てねー!

今回のトピック一覧

トピック①

『星の子ポロン』の配給会社が判明?そして低予算だった理由とは!?

トピック②

新・時報映画作品大量判明!

トピック③

第4の時報映画アニメ『劇画S○X秘聞』の続報

トピック④

『星の子ポロン』『ガンとゴン』声優陣の正体とは?

トピック⑤

遂に邂逅!『星の子ポロン』作画スタッフ


トピック①

~『星の子ポロン』の配給会社が判明?
そして低予算だった理由とは!?~


『星の子ポロン』(1974)や『ガンとゴン』(1971)を製作したのは多くの実写教育映画も手掛けた時報映画社だというのは何回か触れた通り。徳間書店『TVアニメ25年史』によると厳密には、そのアニメ部門として設立された子会社の日本動画が製作したともされている。


▲87年頃のスタッフの証言だからなのか事実とは異なる記述も見られるが…

しかし、時報映画社としてはテレビアニメとしてお茶の間に流れるためには作品のフィルムや放映権をまず買ってもらわないといけないはずであり、それを買った「配給会社」が存在する可能性が高い。関連調査が本格的に始まったのは2016年初頭からだが、しかしそれまで尻尾も特に掴めず作品の配給会社について触れられる事はあまりなかった…のだが。

有志の調査と協力により、なんと非常に信憑性の高い関連情報が判明した。ツイートを転載するぞ!

ツイートにはないみたいなので筆者側で協力のやり取り内容を追記します。

京商事(株)倒産事件

京商事(株) 不渡り手形 出典:「帝興情報」1974年6/3号
※帝興=帝国興信所、現・帝国データバンク なお()内は補記
資本金100万円 東京都千代田区丸の内3-3-1 代表:菅義雄 従業員3人

大和銀行(→現・りそな銀行)有楽町支店で不渡り手形、1974年5/22、銀行取引停止
1966年12月設立、各TV局を得意先にテレビ映画用フィルムの販売、賃貸を行い月商約1000万円と公称
受注は活発で扱い高も増加していたが、資金力が弱体であったため繰りまわしに余裕を欠いていた。
今回の不渡りは手形の詐取にあったため、最初は(法務局に手形額面金額を)供託していたが、枚数も多く、(詐取犯人への)対抗上不渡りにした。

商手(商業手形=普通の取引支払手形)分については休業中であった(傍系子会社)の朝日興業を復活させ、
手形の書き換えを行って取引先には迷惑はかけない模様ですでに話し合いはついたと言われる。
現在代表は海外出張中で、5月13日から朝日興業で従来通り営業は継続している。
負債は約2000万円の見込で、仕入先にワールドテレビジョン、時報映画その他がある。

※注):時報映画はこの事件(債権焦付き)で資金繰りに破綻をきたし、
自社発行の手形支払が困難になった事情が想像できる。結果、業務の
ジリ貧をきたしたのではなかろうか?特に現像、録音関係はシビア。


Q.…つまり、どういう事だってばよ?

A.(憶測にはなるが)成京商事という会社が時報映画社からポロンとかのフィルムを買う。

TV局に売りつけて放送してもらっていた。

しかし成京商事が経営的に厳しくなり(?)、負債を多く抱えてしまう。

その負債の仕入先に時報映画社も含まれていたため、時報映画社自体もアニメ作品製作の業務が厳しくなった。

多分大体こんな感じ…多分…。
なので、『星の子ポロン』といった作品を配給していたのは成京商事なのでは?というお話です。

注目すべきは「成京商事(株)倒産事件」の時期で、なんと"1974年"となっています。ポロニストにはお馴染みの年ですが、そう、これはちょうど『星の子ポロン』の最初の放映時期と同じです。
作品の制作自体が同時進行だったのかどうかまではわかりませんが、1969年の『ゼンちゃんツーちゃん』etc、1971年の『ガンとゴン』と立て続けにアニメ作品を作っていた時報映画社が1974年以降に別のアニメ作品を作った事が確認されていないのは、こういう事情があったのではないでしょうか?
資金のやり繰りが上手くいかないという事は作品の質の低下を招く事もあります。我々の確認できる限りでは、『ゼンちゃんツーちゃん』も『ガンとゴン』も『星の子ポロン』よりは平均的な質(?)は上だと感じます。ポロンの所謂「紙芝居シリーズ(その20~その38)」もそういった事情による物だったのではないでしょうか?

※一応1975年に『ヤッちゃんと新入生』という『星の子ポロン』の作画でいうと「狸のお尻が燃えたの巻」「うそつきうさ君の巻」と似ている教育アニメが作られていますが、作品の購入年が1974年になってる情報もあり、製作時期的には一緒の可能性は高いです。そもそもこれは企画が全日本交通安全協会らしいのでテレビアニメの配給とは切り分けるべきかも。

実はこの倒産事件により被害を被ったと思われる会社は時報映画社以外にも存在する事が後から判明しました。

そう、『チャージマン研!』で有名なアニメ製作会社、ナックです。なんと、この資料によればナックも同様に成京商事配給として製作していた没アニメが存在した事がわかりました。
これも成京商事の倒産により製作が最後まで進まなかったと考える事もできるのではないでしょうか…!?


その他の考察や情報、日本動画に関するツイートは有志の手によりtogetterでまとめられております!興味のある方はそっち見てね!

(リンク先)


さて、ここまでは大体既存の情報です。こっからはまだ表に出してない情報も記載しておきます。
「成京商事(株)倒産事件」とありますが、成京商事自体は上述した通り1974年5月13日から関連企業である朝日興業に成り変わる形で業務を再開しています。つまりその後もいつまでかはわかりませんが会社自体は残っていたという事になりますね?

という事は会社の登記簿謄本(わからない方はザックリ国の機関に登録される会社の情報だと思って下さい)を発行すれば、会社の存続期間や役員等何かしら手掛かりが得られるのでは…!?と考えました。

…つーわけで、発行してきました!!!!!法務局の方々に長い時間をかけて探してもらいました…本当にありがとうございます…。




▲役員名とかもありましたが一応載せないでおきます。欲しい方はご連絡下さい。

ここからわかった事
・昭和49年(1974年)5月13日に社名を「朝日興業株式会社」に変更している。
京商事(株)倒産事件における「現在代表は海外出張中で、5月13日から朝日興業で従来通り営業は継続している。」と一致。
・役員区には取締役が5人、監査役が1人記載されている。取締役の中には代表とされている菅義雄氏がいる。
・1978年(昭和53年)に株主総会決議により会社が一度解散している。3年後から会社継続という形で業務は再開しているようだ。

倒産事件の後も時報映画作品のフィルムを取り扱っていたかどうかは不明である。ただ会社が一度解散してから業務を再開している間にも『星の子ポロン』の再放送などは存在していたので、時報映画社が他の会社に配給を任せていた可能性の方が高そう?

そして更に登記簿謄本を掘り下げてもらった所、これ以降のデジタル化された後の事項も発見されたのでこれも役員名以外貼っておく。



ここから更にわかった事
・平成12年(2000年)に会社名を「日本特殊用砂株式会社」に変え、恐らく砂の運搬業務をしていた。
(朝日興業は元々輸出入をしていた会社だと思われるので、その過程でフィルムや砂の運搬も取り扱うようになった?)
・倒産事件当時にいた菅義雄氏は平成13年(2001年)に辞任をしている。
・平成18年(2006年)に本店を京都に移転している。法務局の方の説明によると、ここで調べられるのは都内の法人の物だけなので、移転後の動向については京都の法務局ではないとわからないとの事。しかも京都で同じ会社名で検索してもヒットしないので、もしかしたら会社名をまた変えている可能性も高い。→移転直後の京都での住所はわかっているのでやろうと思えば調べられる?

つまりどういう事かというと、当時のスタッフはもういない可能性が高いですが、現在でも会社自体(or関係者の別会社)は活動を続けている可能性は捨てきれないという所です。
出来る事であれば話を伺ってみたいと考えてはいるが……いやぁ流石にもう当時の事はわからなそうだよなぁ…^^;
ましてや会社名が完全に砂の運搬業務になっちゃってますし…。
もし掘り下げるのであれば、多分京都に在住しているポロニストの力が必要になりそうだ。


京商事や朝日興業について何か他に情報を持っている方!求む!



トピック②

~新・時報映画作品大量判明!


トピック①である方のご協力により『星の子ポロン』の配給会社と思わしき成京商事という会社についてその存在が判明したが、なんと同じ流れで時報映画社の未判明の作品の存在も発覚した。

なんと、調査勢御用達の聖地・国立国会図書館にすら所蔵されていない一部資料から今まで判明していた物とは違う時報映画アニメやテレビ番組が存在していた事がわかりました。

時報映画社の製作した作品はあらかた調べ尽くしたと思っていた矢先のこれだったので、調査勢からするとかなりの衝撃。

そしてここから連鎖する形で調査勢の方々がさらに作品調査を開始した結果、なんと…

約120本の未判明作品が存在しました。

………?

俺もよくわかりませんが…本当に数えたらこれぐらいだった…。いや、おかしいだろ!?
多分漏れもあるかもしれないので、もっと本数ありそう…。

以下、TATUさんがまとめてくださったリストがあるのでそのまま載せるぞ!(長い)

『ユニ通信 63年版』
かな子さんの華傘
親父はなんでも知つている
ぼーふら人生
成功への脱出
青春の記録
虹のかけ橋
一時徐行
大いなる前進

『ユニ通信 65年版』
ひき逃げ
おり鶴のいのり

『ユニ通信 66年版』
戦慄の記録
安全運転
耕うん機の運転免許
日本の祭り(テレビ番組)
ママの手帳(テレビ番組)

『ユニ通信 70年版』
あゝあぶない貴方を守る運転法
安全運転対策 -歩行者篇-

『ユニ通信 72年版』
良い子の交通教室
スタービッグボール(テレビ番組)

『ユニ通信 73年版』
スターの素顔(テレビ番組)
くらしのアイデア(テレビ番組)

『ユニ通信 74年版』
信頼される日日
追越し
わき見運転と車間距離
酒と運転
オートバイの安全な乗り方
良い子の交通教室
防衛運転・追従と追越
安全運転・右折編
赤ちゃんの365日(テレビ番組)

『ユニ通信 75年版』
自転車のしくみと安全な乗り方
日本の石仏(テレビ番組)
奥さま入門(テレビ番組)
日本の集落(テレビ番組)
さわやか奥さん(テレビ番組)

『ユニ通信 76年版』
消えた青春
芸能ハイライト(テレビ番組)
若く美しく(テレビ番組)
芸能ロータリー(テレビ番組)


『ユニ通信 78年版』
円空
関西テレビ 新番組PRスポット

『ユニ通信 79年版』
高速道路の正しい走り方
カギと錠

『ユニ映像年鑑 80年版』
ポイントフィルムシリーズ70
教程1(1)道路はみんなのもの (2)認知・判断・操作
教程2(3)正しい信号の見方 (4)信号に対する注意
教程3(5)標識・標示の役目
教程4(6)運転技能と車の性能
教程5(7)正しい運転姿勢と視界の確保 (8)命を守るシートベルト (9)発進にあたっての安全確認 (10)二輪車の特性 (11)乗車姿勢,ヘルメットの着用,服装など
教程6(12)車線変更の危険性
教程7(13)交通の状況による進入の禁止
教程8(14)子供・老人・自転車 (15)横断歩道・自転車横断帯と予知判断
教程9(16)安全な速度とは (17)停止距離と車間距離 (18)二輪車ブレーキのかけ方
教程10(19)安全運転と目視 (20)進路変更と合図の危険性
教程11(21)追い越しの危険性 (22)追い越しの方法と手順
教程12(23)交差点 (24)交差点の直進と左折の方法 (25)交差点の右折の方法
教程13(26)駐停車禁止の場所と危険性 (27)パーキングメーターの作動方法と車から離れるときの義務
教程14(28)踏切で動かなくなったら (29)燈火の役わり
教程15(30)積みすぎると
教程16(31)高速道路のなりたち (32)走行前の仕業点検など (33)本線車道への入り方
教程17(35)高速道路での追い越しと急ハンドルの危険性 (36)悪天候と高速道路 (37)高速道路で故障したとき
教程18(38)事故と救急
教程19(39)自動車保険加入の必要性
教程20(40)点数制度のあらまし
教程21(41)自転車のしくみと運転装置 (42)エンジンの調子と排気 (43)燃料・潤滑油・冷却水
教程22(44)動力が伝わる仕組み (45)操向装置のしくみ
教程23(46)ブレーキのしくみ (47)エンジンブレーキと制動装置の点検 (48)タイヤの役目 (49)スノータイヤとチェーンの装着
教程24(50)仕業点検の必要性と点検要領 (51)二輪車の仕業点検 (52)走行中の異常の見わけ方
教程25(53)走行中に必要な装置の手入れ (54)非常用携行品の使用法 (55)タイヤの交換方法
教程26(56)反応時間 (57)視力と視野 (58)暗順応と明順応 (59)視力と視野
教程27(60)慣性と制動距離 (61)遠心力・重心力 (62)衝撃力と運動エネルギー (63)水膜・波打現象
教程28(64)慣性と制動距離(65)まがりかどやカーブでの運転
教程29(66)夜間の運転(67)雨の日の運転
教程30(68)地震のときの運転 (69)いざというとき (70)悪条件下の運転

『ユニ映像年鑑 81年版』
難聴者用学科教習映画(全30巻)
駐車と停車 標識・標示に従うこと 運転者の心得 信号に従うこと 運転にあたっての注意

『ユニ映像年鑑 82年版』
聴覚障害者用学科教習映画・全30集(①~⑦)
(1)追い越しなど
(2)交叉点などの通り方
(3)駐車と停車
(4)踏切・灯火
(5)乗車·積載·けん引
(6)高速自動車国道及び自動車専用道路における運転・1
(7)高速自動車国道及び自動車専用道路における運転・2
二人のライダー
オートバイと若者たち

『ユニ映像年鑑 83年版』
学科教習映画<ポイント・フィルム・シリーズ>(5作品)
教程・3 教程・4 教程・6 教程・7 教程・20
道路は生きもの
聴覚障害者用学科教習映画教程・25~30

『ユニ映像年鑑 84年版』
太陽誘電の歩み

『ユニ映像年鑑 87年版』
より良い教習のために
ダミー人形衝突試験装置あぶない!飛び出しと巻き込み事故
自動二輪車 教程16 危険予測と安全運転
全日本交通安全協会 交通安全国民運動中央大会
班別討議事例集
自動二輪車 教程19 暴走事故からの教訓
ヤマハ フルート教育
86-7 FALL WINTER YAMAHA RIDING WEAR

『ユニ映像年鑑 88年版』
THE CHANCE OF 0.09
ライダーへの提言
THE PRIZE -君が勝ち得るもの-
ライディングウェア’87-88 F/Wコレクション

『ユニ映像年鑑 89年版』
自動車事故をなくすために -企業の安全運転管理-

『ユニ映像年鑑 90年版』
班別討議事例集(9) 27・28・29話
高速道路の正しい運転(新)

『ユニ映像年鑑 91年版』
科学捜査
Someday Somewhere
けん銃の使用判断
熱量分析自動装置コンタラボの紹介
班別討議事例集 20・21話

『ユニ映像年鑑 97年版』
応急救護処置 ~あなたの勇気が人命を救う~
学科教習用シリーズ 教程1~6

『ユニ映像年鑑 98年版』
学科教習用シリーズ 教程7~30

『教育映画・スライド制作の現状 64年版』
倖せを呼ぶメロディ
幸福を呼ぶ灯

……詳しい判明の経緯とかは記事最後のtogetter見て下さい…。

リストでは省略していますが、同じく衝撃的なのは時報映画社三菱電機、森永製菓、資生堂といった大手企業からも仕事を受け映像を制作していた所であろうか。
どうも『星の子ポロン』といった品質の高くない作品のイメージが強かったため、中々衝撃的である。

極めつけに時報映画社はテレビ番組を12作品も持っていた事が判明。

中にはサブタイトルがさらに大量判明した番組も存在する。流石にここに書ききれないので、やはりこれはwikiを見てくれ!(リンク先)

…もしかして時報映画社って結構すごい会社なのでは…?いや、だったら尚更なんで表立ってないのやら…。

正直言ってあまりにも情報が膨大すぎて、しかも短期間に立て続けにこれらが押し寄せて来たので、調査勢も把握しきれてない!!!直接調べてない俺なんかは尚更混乱してるぞ!!!

1個判明すると、そこから連鎖して芋づる式に大量に調査されるこの界隈やっぱこええ…と久しぶりに感じました、以上!
まさかこれ以上大量に未判明作品があるとかじゃないよね…?




トピック③

~第4の時報映画アニメ
『劇画S○X秘聞』の続報


ここまで真面目に調査内容を書いてたのに、このトピック名である。

(ちょっと不本意だけど)まず『劇画S○X秘聞』か何なのかを説明しなければならない。



随分前の話だが、調査により時報映画社が製作したと思われるポルノ映画の存在がわかっていた、それがこの『劇画S○X秘聞』である。
(曲がりなりにも)子供向け作品『星の子ポロン』やその他交通教育映画等を作ってきた時報映画社がまさかのポルノ映画を作っていたという事実はポロニストを物凄く困惑させたのは記憶に新しい。

……やっぱり説明面倒なので、詳しい事は2016年7月の記事「星の子ポロンを発掘しよう07 ~時報映画社の詳細及び製作の他作品について~」の「~発見??時報映画社製のポルノ映画~」の項を見て下さい!!!!!!

で、これも2018年に入ってから何故か少しずつ情報が判明しつつある。とりあえず三点に分けて解説します。言わずもがな、R-18作品について取り扱ってるので苦手な方は注意な!

①北海道の帯広映画で上映記録が残っている…?

NPO十勝文化会議の公式HPに掲載されている帯広映画上映記録において『劇画S○X秘戯』という本作によく似たタイトルの成人向け映画の記録が残っている。



(リンク先)

『劇画S○X秘聞』自体の公開年月は1973年6月(時期としては『ガンとゴン』と『星の子ポロン』の間ぐらい)とされているため、この1973年11月上映というのは時期的には非常に近い。作品自体も文献によっては表記ブレがよく見られるので、恐らく同一作品だと考えて良いだろう。

これについて有志が十勝文化会議に問い合わせを行ったがお返事はいただけていないようだ。まぁ「詳細不明」ってあるので、この上映記録に残っているのが全ての情報なのだろうか…。
あわよくば十勝のどこかにフィルムが残っている…という事があれば良いのだが…。
近くにお住まいのポロニストで協力できる方がもしいたら…って感じですかね。

②作品の詳細が判明か!?

2月初旬、色々成り行きで同じく調査勢でもある昭雪さんと幻のポルノアニメ「ヤスジのポルノラマ やっちまえ!」東京国立近代美術館フィルムセンターまで行って見に行った。
フィルムセンターには映画に関する資料特化の図書館が存在するため、せっかくなので一緒に調査をする事になった。そして見つけたのが…

なんと、謎の資料に今まで見た事ない劇Sの情報が載っていた!これには二人で大興奮。図書館でポルノ映画の詳細見つけてはしゃぐヤバイ連中がいるらしい。
てか69分もあるのか…映画としては短い方かもしれんが、なんてたって時報映画社のポルノ映画(しかもアニメ?)が69分ですからね!見れたらとんでもないですよ!

しかも!!!!!!!図書館のスタッフのお姉さんに調べてもらった所、なんととある場所に作品のスチル写真などが所蔵されている事が判明しました!!!!こんなの調べてもらってごめんお姉さん!!!

もしこの資料が見れれば…長らく謎だった時報映画社のポルノ映画の中身がどういう物なのか画像でわかる事になります!これは大きい!すごい!俺は短小だけどな!

しかしこの資料を閲覧するためには物凄く手間のかかる手続きとかが必要で、そうすぐには見れない!!!残念!!!!!!萎え萎えだよ本当!
ちょっと方法を考えて動こうとしてる所なんで、まぁ続報は待ってて下さい!

映倫番号から色々調べられる…?

フィルムセンター所蔵の謎の資料から遂に劇Sの映倫番号が判明した。ここからさらに掘り下げられるのでは?と有志がまたまた調査をした。

…新たな表記ブレは判明した。

が、それとは関係なく別の資料に作品の別情報があったようだ。

これはどうやら成人映画に指定された理由が書かれた物らしい。
「実は実写映画なのでは?」という疑惑もあったが、こちらでもハッキリ「劇画」と書かれているので…やはりアニメ作品なのか…!?そういう事なのか!?
謎は深まるばかりである!あぁ早くスチル写真見たい!!


トピック④

~『星の子ポロン』『ガンとゴン』
声優陣の正体とは?


この記事を執筆している時点で判明している時報映画アニメに出演している声優で名前がハッキリわかっている方々は以下の通りである。

野沢雅子

言わずもがな、『星の子ポロン』の主人公・ポロンやその他ゲストキャラの声を多く担当している超大物声優。調査により『ガンとゴン』にも出演している事がわかっているが、具体的な役は不明。またポロンより5年前の作品『ゼンちゃんツーちゃん』でも主人公のゼンちゃんの声を担当している上に、他のシリーズではツーちゃんの声も担当していたりする(※クレジット自体はないがどう聞いても野沢雅子だった)

・三浦利子

『ガンとゴン』の主人公の一人であるガンの声を担当している。なお声優業の他にも女優としてドラマにも出演していた事が調査により判明している(本人の映像もある)

・小沢弘納

『ガンとゴン』の主人公の一人であるゴンの声を担当している。それ以外の情報が全く出てこない謎の人物。

香椎くに子
『ガンとゴン』に出演していたらしい。役は不明…一部ではインデアン少女ことラーラなのではないか?という噂もある。

▲言われてみれば確かにラーラの声かもしれない…?


…とまぁ新聞やその他資料にもハッキリ記載されていて出演しているのが確定なのはこの主にこの4人。
既に判明している声優の検証については調査勢の一人であるDoughさんがブロマガ記事でまとめているので、比較とかはそちらを参考にしていただきたい。
(リンク先:「幻のアニメ『ガンとゴン』声優を追え!」)

ここからまとめるのは、作品に出演されている未判明の声優についてである。
記事執筆時点で発掘されている『星の子ポロン』には声質から3人の声優が出演しているという推測がされている。もちろん気付いてないだけで他にも何名かいらっしゃるかも?

野沢雅子(ポロンやその他ゲストキャラ)
・男性声優A(男性声のキャラ全般、いいんです代とか多数)
・女性声優A(野沢さん以外の女性声ゲストキャラ、モン太やキリン君とか多数)


①男性声優A

ちなみに塚田正昭さん、野沢雅子さんの配偶者です。
なんで俺もこれは非常に可能性が高いんじゃないかと思います。
もしこの仮説が正しければ、『星の子ポロン』には夫婦で出演していた事になる…!?

▲交通事故経由で知り合い結ばれたお二人が、交通教育要素の強い『星の子ポロン』に一緒に出てたとなるとどういう気持ちだったんでしょうね…?

②女性声優A

これについてはDoughさんが前々から仮説を立てていて(当人の記事を参照)、『ガンとゴン』のガン役である三浦利子=女性声優Aなのではないか?という説がある。

確かにこれは…似てるかな?
1969年の『ゼンちゃんツーちゃん』に出演していた野沢雅子が1974年の『星の子ポロン』に続役(?)しているので、1971年の『ガンとゴン』に出演していた三浦利子さんがポロンに出ていてもおかしくはない。

これとは別に有志の調査により三浦利子さんがたくさんの別名義を持っていたのではないかという可能性が高まった。

資料の表記ブレなのか、はたまた別名義なのか…不明だが、偶然にしては出来すぎな気はするので、俺もこれは合ってると思います。

③『ガンとゴン』ゴン役の謎の声優・小沢弘納

ポロンじゃないけどこっちでまとめる。

ワイトもそう思います。ツイート転載するだけして便乗しかできない無能

小沢弘納さん、ガチで調べてもゴン役以外の情報が出てこないらしいので、丸山詠二さんが役名を変えて出演してた可能性は確かに高いかもしれません。


声優陣、野沢雅子さん以外はもう既に亡くなられてるっぽいのでご本人に確認が取れないのが辛い所ですね…。関係者に聞いていただいて照合を取るなりしないと厳しそうです…。そもそも野沢さんへのアポイントもまだ実現できそうになさそうですからね…。




ここまでの大体の情報は、有志がまた別のtogetterとかでまとめてくださっています。
ここには載せていない、その他の考察や雑感のツイートもあるので、より詳しく知りたい方は是非見てみて下さい!まとめてくださった方々、本当に感謝です…。


(リンク先)


トピック⑤

~遂に邂逅!
『星の子ポロン』作画スタッフ


…お待たせいたしました。いよいよ最後のトピックです、長かった…。
もうこのトピックは単独記事作って良いレベルのような気がするんですが、まぁいいや…。

さて、何があったかというと…いやまぁトピック名の通りなんですが…。
























▲ガストとかいうコスパ最強店
『星の子ポロン』作画スタッフの一人と遂に…遂に!!!!お会いする事ができました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ(´;ω;`)

※お写真や内容の掲載許可等はいただいております。

いや本当…もう…落ち着け…うん…落ち着けるかチクショー!
とにかく文章の見やすさとか知らねえ!書くぞ!!書かせてくれ!!!!!


この方は高倉建夫さん!!!!元アニメーターです!!!!!!!
デビルマン』や『タイガーマスク』、『ルパン三世』その他多くの名作にも携わっていたすごい方だ!!!アニメーター引退後の現在は、"顔"を中心とした整体師のお仕事をされている!!!!!!!HPはここ!!!!!(情報は古いので注意)


▲去年の講演会の動画もあるぞ!!!!


さて、まずはお会いするに至った経緯を話さねばならない!!!
始まりは調査勢の一人でもある音唆つきさんの考察からだ!!!!

鈴木孝夫も坂井文雄も『星の子ポロン』の作画スタッフとされています。

…一部のポロニストは「あいうえおアニメ」「世界名作童話全集」という所でお気づきかもしれません。そう、最近ポロンコミュで放送してたアレです。伏線だったんです!!!


Q.えっ、どういうこと???????

A.ポロンスタッフの一人である鈴木孝夫さん(やたらクレジットに一緒に載るので当時はスタジオマンモスにいた疑惑)が平成初期の「あいうえおアニメ 世界名作童話全集」(製作は、みゆきプロ・アプルス)にメインで携わっていた。なのでこのシリーズには『星の子ポロン』と似ている作画や演出がいくつか含まれている。

シリーズ(全集)の中でも特に高倉建夫さんというスタッフが鈴木孝夫さんと一緒にクレジットに載っている作品は『星の子ポロン』と類似した要素が異様に増えている。

もしかして、この高倉建夫さんも鈴木孝夫さんとの繋がりで『星の子ポロン』に携わっていたのでは?

つきさんが以上を踏まえて調べた所、高倉さんがご存命で整体師の仕事をされている事が判明。

俺「ふーん…まぁ鈴木孝夫さんについては何か知ってるかもしれんけど、一応手紙送ったるか……(そんな都合良くポロンと繋がるとは思へんけどな~)」

高倉さん「鈴木孝夫?知ってるよ!俺の弟子!!とりあえずガストで会おうぜ!」
俺「えっマジ、会えるの…?てかお師匠なの!!!???ちょっと俺一人じゃ知識面で不安だからつきさん本人やガスマス仮面さんといったアニメーターの調査勢二人連れて行きます(ビビる)」

俺「やべえちゃんと俺だけで話せる気しねえから一緒に来てくれ」
つきさん・ガスマス仮面さん「OK」

~当日、ポロンの一部映像を見せる~
高倉さん「あ、これ俺が動かした奴だ、俺の絵だからわかる」
俺ら
「ファーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」




▲実際に説明に使った資料の一部(つきさん作)


いや、本当もうビックリしたし、顔を手に当てて泣いちゃいましたよ…。だってよく考えて下さいよ。今の今まで作品に直接携わった方と連絡すら取れなかったんですよ!!!????連絡ついたと思ったらもうご存命じゃなかったり!!!!!!やっとのアレですよ!!???泣くしかないでしょこれ!!!!????

とりあえず会話の簡易まとめ!(私見とかも含む)

・高倉さんの弟子である鈴木孝夫さんの作ったスタジオの変貌は、スタジオマンモス→みゆきプロ→東京アニメーションセンター みたいな感じで高倉さんのタカプロを真似て設立したらしい。

鈴木孝夫さんはスタジオマンモス時代は等級の低いアニメ(曰く"Dランクアニメ")を依頼受けて作っていたらしい(多くのナックアニメがそうで、『アストロガンガー』の動画見せたら鈴木孝夫っぽいと仰ってた)
25年史にある「元ナックスタッフ云々」は下請け?とはいえ、鈴木孝夫=スタジオマンモス=実質ナックという事で表記された物なのではないかという予想。

・試しに「世界名作童話全集」や『星の子ポロン』の映像をいくつか見ていただいた所、自分の描いたカットにはすぐに「俺の絵だ」、他のカットには「これは俺じゃないな、鈴木の絵だ、キャラも簡単で線が少ない」「う~ん、これは俺でも鈴木でもなさそうだな…」と、すぐに反応を示されていました。
既に44年前の記憶…ですが反応を見るにかなり信憑性はあるという共通見解。

・曰く、描き主の見分け方の基準として「鈴木孝夫の絵は俺の真似だから、俺の絵を荒削りにしたのが鈴木だと思え」との事。

・高倉さんは当時、鈴木さんからヘルプでお仕事を回される事があったそうです。
アニメーターとしては五年しかお仕事されてませんが、平成初期の世界名作童話とかも、みゆきプロつまり鈴木先生のヘルプ的な感じで入ってたそうです。
ポロンもそんな感じで入ったかもとの事でしたが、恐らく時報映画社を通さず鈴木さんから直接仕事を回されていたと思われるので、それ以上の内部事情については覚えていないとの事。

・ただしポロンには作画枚数に制限があったらしく、少ない枚数しか使えない中でいかにアニメーションして見えるかを意識したそうです。これにより今まで一応憶測だった「低予算アニメ」が確証へと移りました。

時報映画社については「時報映画社は交通教育映画(の案件)とかをよく持ってきてたね」とおっしゃってました。鈴木さん経由で聞いたか、ポロンで描いてる時に知った…?

・弟子の鈴木孝夫さんとは既に連絡を取り合っていないため、ご存命かどうかまでは不明との事。しかしツテはあるようで、連絡が取れるなら取ってみるとの事でした!!!(続報待ち)

・作品のキャラクターデザインで載っている桑島東輝さんは高倉さんの大先輩だったとの事(師匠というわけではなく別の桑島プロというのを設立されていたそう)

・ポロン界隈についてこちらから説明しました。
(権利事情、発掘、NHKのランキング動画からのネット上での人気度合いも)
当時はDランクアニメぐらいしか仕事がなく、立場の非常に弱かったプロダクションも報われたと非常に喜んでおられました。←当時のスタッフから遂にいただけた言葉なので思わず泣く

・俺含む三方の似顔絵や冒頭にあるルパン三世の色紙をいただけました…やべえ…。

・『星の子ポロン』の二次創作アニメを作っているつきさんとガスマス仮面さんの動画も見ていただけました。

▲この辺です!実質ポロンのスタッフ公認じゃないかこれ!?


あとポロン本編もいくつか見せたっていうのはこの辺が高倉さんが作画したとの事!
(※ゲストキャラや小物のデザイン等は恐らく鈴木孝夫さん)

▲Aパートのワンチェンとかは違うっぽいです


▲言われてみれば「世界名作童話 イソップ物語」の作画と似てます

シロクマ君の"その8"や『ガンとゴン』も見ていただきましたが、これは鈴木孝夫さんの可能性が高いとの事。
バイバイバナナ回でポロンが乗っていた車を見て「そうそう、これは鈴木っぽい」と。
ただし、ポロンに対しては「この男の子は描いた覚えがない」との事なので、鈴木孝夫さんか桑島東輝さんだろうとの事。

所謂、"初期発掘回"に多そうですね?
AパートとBパートで作画が違う回に関しては、Aパートが鈴木孝夫さん主軸でBパートが高倉さん主軸の作画(※ヘルプのピンチヒッター)だったのではないかと予想。

これなら1969年の『ゼンちゃんツーちゃん』と1971年の『ガンとゴン』では、そこそこ作画の質が高く(=余裕があった)、1974年の『星の子ポロン』では上述の倒産事件も合わさり余裕がなくなったため高倉さんが弟子の鈴木さんのためにヘルプで入ったと考える事ができるのではないでしょうか?(少なくとも初期発掘回に関しては)



……つーわけで他にも色々判明した事があるんですが、滅茶苦茶細かくて載せきれん!つきさんやガスマス仮面さんがメモってくれたリストあるから、さらに色々知りたい人はそれを見てくれ!!!!(丸投げ)


高倉さんと話してわかった詳細とかは以下の通り!!!
(一部伏せてます)

高倉健夫先生一代記
・高倉先生は現在72歳。(今年で73歳?)
アタックNo.1、赤き血のイレブン、ルパン3世、タイガーマスク等に関わった。
・所持金5000円で20歳(65年か66年)の時、田舎から上京。その前は公務員をやってた。
・落合正宗氏がやっている落合プロ(落合氏の自宅)の玄関先で一週間居座り続け、無給で良いからということで1年間落合プロでアニメを学ぶ。
鈴木孝夫氏とはそこで知り合った。
落合氏は犬にコッペパンをあげていて高倉先生のアニメーター友達から驚かれた。
・3日徹夜して5時間寝るという生活をしていた。
・手が早かったので1年で10年分の仕事をした。東映東京ムービーから月収50万でスカウトの話が来た。
・主に落合正宗氏の原画を動画にする仕事をしていた。
・1年働いた後もう学ぶことはないと思い、フリーへ。
・フリーになったら月収が200万になり、アニメーター界1の高給取りになった。
この頃木村圭市郎氏と出会い親交を深めた。タイガーマスクの動きにかなりの影響を受け、憧れている。
・キャリア始めての3年目にタカ・プロダクションを設立。一軒家を3軒購入。
ローンを組まず、直接手渡しで購入した。
・輩出アニメーターにキテレツ大百科の初代総作画監督を務めた丹内司氏とMUSASHI-GUN道-監督の木下ゆうき氏がいる。
(ポロンのコロ助を描いた高倉さんから輩出されたのが、キテレツのコロ助総作画監督というちょっとできすぎてる流れ…?あとクソアニメともここで繋がってしまった…)
丹内司氏は訛りが強かった。絵は上手かった。
・木村圭市郎氏が東映動画と喧嘩別れした後ネオメディアを設立しているが、この際高倉先生が木村さんに起業に関するアドバイスをした。
(というか木村圭市郎氏がネオメディアを設立したのも高倉先生に対抗してのことだった部分もあるらしい)
・25歳でアニメーターを引退。(70年か71年)その後はお金が必要になったときにヘルプのアニメーターをやっていた。
・アニメーター引退した頃にトレスマシンが普及したと言っていた。ルパン1stは71年10月~72年3月なのでルパン放送終了後あたりだと思われる。
・星の子ポロンは引退したあとのヘルプで関わった案件のうちの1つ。ガンとゴンには関わってない。ダメおやじには関わった。(実際ダメおやじには作画 高プロ表記がある)
・ポロンのエスカレーター騒動のコロ助の回を見せたら俺の絵だと言っていた。その1Bパートも高倉先生作画。バイバイバナナや美容コンクールは自分の絵ではないとのこと。またOPは高倉先生でも鈴木孝夫さんでも無い可能性。(でも鈴木さんの絵に「似てる」とは言ってた)
高倉先生は「ポロンちゃん」を描いた記憶はなく、ポロンがでてくるカット(主にバンク)は鈴木孝夫さんが描いたものではないかと予想されていた。動物のデザインも鈴木孝夫さんが考えたもの?らしく、鈴木さんが描いたキャラの設定画のようなものを、他のアニメーター(原画マン)に渡して、作画してもらったという流れ。バイバイバナナのポロンカーを見て「そうそうこの車とか(鈴木っぽい)」とおっしゃっていたので、動物だけでなくプロップデザインも鈴木さんだった可能性はある。
・元々はナックの仕事を請けていたが西野社長と喧嘩別れし、鈴木孝夫氏から仕事を貰うようになった。
・ヘルプのアニメーターをやってた時は四畳半を3つ借りて何処にも入れないアニメーター志望者を集めて単価が安い仕事を持ってきて毎月食わせていた。
・津地邦明氏はその頃(おそらく野生のさけびやっていた頃)の直接の弟子。
・30歳で体を壊した(死にかけた?本人曰く一回死んだ)とのこと。自分には子供がいたので気力で息を吹き返した。それ以降10年かけて徹夜癖を克服して身体を健康に戻したらしい。
ガンダムが登場した辺りでアニメの仕事に興味をなくしてしまった。アニメの仕事がおもちゃ会社の下請けみたいになってしまったので嫌になった。
イソップ物語は仕事がなくなったときにアニメ畑に一旦戻ってきてヘルプでやった仕事。
・アニメーターの柴田美和子氏は高倉先生が北海道にアニメを教えにいった時の教え子。当時18歳。相当高倉先生を恩師だと思って慕っているらしく、未だに夏になると夕張メロンを送ってくれるらしい。
鈴木孝夫氏は弟子。栗原達夫氏(イソップ童話シリーズで並んでクレジットされている方)も同じ頃の弟子。

鈴木孝夫さん関連
・落合プロにいる時に知り合った。
鈴木孝夫さんは高倉先生の2歳年下。(現在70または71)
・高倉先生とは酒友達でもあった。アル中とのこと。
・今、付き合いはなく生きてるか分からない。引退はしている。昔鈴木さんからヘルプの仕事をもらっていた時期はよく一緒に酒を飲んでいたらしい。(その席で仕事を貰ったりしてた)
・高倉先生がタカ・プロを作ったのを真似てスタジオマンモスを設立。
マンモス鈴木というプロレスラーから名前をとったとのこと。高倉先生は鈴木孝夫さんの事をマンモーと呼んでいた。
・スタジオマンモスは当時、単価が安い誰も受けたがらない仕事を中心に仕事をしていて、業界内でも「マンモスはどこも取らないような仕事を取りまくってくれるところだ」みたいな感じで定評があった。
ナックや時報映画社の仕事(高倉先生的な言い方をすれば「Dランクアニメ」)が中心。
・スタジオマンモスが名前を変えてみゆきプロダクションになった。社内にいた女の子の名前から取ったとのこと。
みゆきになってからはナック専属になった。(85年頃に勤めていた安田朗氏のwikiによると東映動画の仕事も請けてた模様)
・色々あったので、名前をみゆきプロから東京アニメーションセンターに変えた。
鈴木孝夫さんのキャラは単純。線が少ない。描くのが簡単。
鈴木孝夫さんはアストロガンガーにも関わってる。
・坂井文雄氏(ポロン動画担当)は友達。
・高倉先生曰く田中静雄氏は鈴木孝夫さんの召使い(的な存在)。
・現在の東京アニメーションセンターはみゆきプロの残党。社長は田中静雄氏ではないかとのこと。
・高倉先生によると鈴木孝夫さんはセンスがない。まんが水戸黄門で腕をのばした絵の手を別セルにしていた。
(→これだけだとどういった事故なのかはよくわからないが、とにかくセルの構成とか合成が色々アレだったことが多いらしい)
鈴木孝夫さんは高倉先生の絵を真似している。
幽体離脱を何度か経験している。

■その他
・電話の段階では星の子ポロンについては記憶に無さそうだったが、絵を見せたら思い出した。前世を見てるみたいとか小学校の同窓会みたいとおっしゃられていた。走馬灯のようだともおっしゃられていた。
・(ゼンツー再現を見て)鈴木孝夫さんの絵みたいと言ってた。
・高倉さん曰く「時報映画社はコネがあって交通安全映画の仕事をしていた。」→時報映画社の社内の人間と接触があったわけでは無いらしいので、時報映画社の存在は鈴木さん伝いに知っていたということになる。
・ナックは単価が安く、どこの会社も下請けをするのを嫌がっていた。
・桑島東輝氏は高倉先生の大先輩。すでに亡くなっている。
・桑島氏が設立したのが桑島プロ。
・桑島プロの現場は凄まじかった。みんな雑魚寝していた。高倉先生曰く乞食の巣。
・木村圭市郎氏は山下清氏に似てる。
・高倉先生はスタジオジャイアンツの社長(角谷哲生氏)と付き合いがあった。ビッグバンの創業者(原屋楯男氏)とも付き合いがあった。
虫プロにいたアニメーターとも付き合いがある。(名前は失念)
・渋谷パルコで1日300人の似顔絵を1週間描き続けたことがある。
布施明の似顔絵を描いたことがある。
・もやもやさま~ずが3回店に取材に来た。3回出演した。さま~ずとアシスタントの似顔絵も描いた。
・みゆきプロの仕事が日の目を浴びてうれしい。
・星の子ポロンのことで取材が来るなんて当時からしたらありえない。
・師弟関係の構造としては、落合政宗・木村圭市郎→高倉建夫→鈴木孝夫・栗原達夫・丹内司・木下ゆうき・津地邦明・柴田美和子→坂井文雄 といった感じ。桑島東輝はこれとはまた別系列の人で、遥か先輩。
・25年史の星の子ポロンの画像を見て最初、「これナックでしょ?」みたいなことを言っていた。みゆきプロがメインで関わっているやつは全部ナックというイメージでいらっしゃったのかもしれない。(みゆきが実質ナックの専属だったという話もあったし)
・みゆきプロは若手をちゃんと教えるようなスタジオではない。
鈴木孝夫さんの兄が役員?で、よくプロダクションに出入りしていた記憶がある。
・ポロンには作画枚数に制限があったらしく、少ない枚数しか使えない中でいかにアニメーションして見えるかを意識したそう。
イソップ物語の「ライオンとネズミ」に出てくる猟師3人は鈴木孝夫さんと角谷哲生氏と谷口(下の名前不明。恐らくアニメーター仲間)氏の顔を元にしている。

鈴木孝夫さんがモデルらしい

▲左が谷口さん、右がスタジオジャイアンツ社長の角谷哲生さんがモデルらしい

■ポロニストの推察
・スタジオマンモスがポロンの下請け会社としてメインで携わっていた可能性。(高倉先生もそう予想している)
・高倉先生がガンゴンに関わっていない点については、ポロンよりガンゴンの方が製作時期が早いというのもあり、その頃はまだ余裕があって高倉先生もピンチヒッターとして入る必要なかったのではないか。
・動物やプロップ(小物やその他無機物)のデザインについては鈴木さんの可能性が高い。 ただしポロンだけは桑島さんのデザインかもしれない。
OPを見たとき、「俺でも鈴木でもない気がする(キャラの雰囲気が似てはいるが)」的な反応だったので、最も正規デザインに近いであろうOPをこのお二人以外が描いているとしたら、それはもう桑島さんぐらいしか多分無くて、もしそういうことなら25年史のキャラクターデザインに桑島さんがテロップされてるのも頷ける。要するに、いわゆる「各話設定」が鈴木さんで、「キャラクターデザイン」が桑島さんなのではないか・・・ということ。"
・結局日本動画ってなんなん?→ゼンツーの頃は今まで作ってきた映画群と同じく交通啓蒙モノということで普通に「時報映画社」作品として発表したが、ガンとゴン以降の娯楽性の高いアニメについては今までのとは区別していこうという意味で、表面上「日本動画」の名義で発表することにしたのかもしれない。
・高倉先生は自分が描いた気がするカットについてはすぐに反応されていたが、そうでないカットには「う〜ん。」って感じで結構リアクションに差があったので、遠い記憶とはいえ高倉さんの証言には信憑性あると思われれる。(「自分が描いた絵は自分でわかる」とも言ってましたし)
・ポロンちゃんが登場するカットについて、「この男の子(ポロン)は描いた記憶がない」と言っていて、つまりポロン(っていうかバンクのセル)については高倉さん以外の別のアニメーターが描いていたということになる。(登場カットが少なく、バンクが多いため記憶が薄いだけなのかもしれないが。)
ただバンクの中にも画風に差がある為、鈴木さんがやったものもあれば桑島さんがやったものもあると思う。OPのポロンに似てる方が桑島さんと考えるのが有力かもしれない。
・アニメーションセンター、及び鈴木さんの自宅に時報映画社作品の設定資料や原画などが残っている可能性も捨てきれない。
・ポロンくらいのカロリーのアニメですら高倉さんに手伝って貰わないとヤバかったということは、鈴木さんはポロン制作当時相当忙しかったのだと思われる。枚数制限だけでなく、スケジュールの悪さも伺える。
・高倉さんが担当したとされる回は共通してBパート。鈴木さんが「私今これだけの話数を受け持ってるんですが終わる気がしないのでこの回とこの回のBパートだけお願いできますか」みたいな感じで仕事をまいた可能性がある。もしそうだとしたら、高倉さん参加回のAパートは鈴木さん担当ということになる。(高倉さんは鈴木さん経由でしかポロンの仕事を貰えない筈なので、そう考えるのが自然)
・25年史にある「元ナックスタッフ云々」って結局どういうことだったん?→鈴木孝夫率いるスタジオマンモスが実質ナックの専属下請け会社的立ち位置だったようなので、そういうことかと。
・25年史の原画クレジットに鈴木孝夫さんだけ載っていた件については、「スタジオマンモスに仕事をまくってのは実質鈴木孝夫に仕事まいてるってことだし・・」 という意味か、あるいは時報映画社から唯一直で仕事を貰っていたのが鈴木孝夫さんで、あとは下請けの下請けというイメージで自社内でカットの担当を割り振ったり、高倉さんに協力を仰いだりしたのかもしれない。
・その1とその2のBパートが高倉さん担当ということは、それらが一度で同時に引き受けられた仕事で、その1とその2が話数的にも地続きである可能性が考えられる。→もしそうなら、バラバラに放送していたのではなく、ちゃんと話数順に放送されてたってことにもなるのか?
・「かいたひと くわじまとうき」というクレジットのあった「ツーちゃんといっしょに見よう(というかゼンちゃんツーちゃんも?)」は桑島さんの「桑島プロ」が実制作を手掛けていたのでは?
・枚数制限があったという証言から、ポロンは実際にマジで低予算だったことがわかる。
・74年放送の「空手バカ一代」ですでに美雪(みゆき)プロ表記あり。76年の「グロイザーX」にはスタジオマンモスと表記されているので2つの名義を使い分けてたのではないか


多いわ!!!!!!!!まぁ高倉さんとは3時間弱ぐらいみっちり話してましたからね!!!!!!!!

で、今回はですね、本当つきさんの考察からのファインプレーなんですよ!!!!さらにこんな知識不足の俺に同行してくれたつきさんと、アニメーターとしての立場から色々話を弾ませてくれたガスマス仮面さんも最高にファインプレーなんですよ!!!!!
上記メモもお二方による物ですからね!実質的には俺は高倉さんと連絡した以外ほぼ何もしてないかもしれない……。

やっぱり俺一人じゃ本来できた事もできない!遠慮なく協力を仰ぐべきだと改めて感じました。というわけで、みんなも何か出来る事あったら積極的によろしくな!!!!!

お二方、そして高倉さん、本当にありがとうございました!!!!!!!んもう感無量です!!!!!!!!!!

ちなみに高倉さんとはいつでも連絡取れる状態になってるので、他に聞きたい事があればまとめてまた談笑の機会を作りたいですね!!!

あ、あと高倉さんの現在のお仕事の宣伝もチョロっとさせてね!整体師のお仕事です!
俺も顔と目が疲れてるって言われたし、やってもらおうかな…^^;
http://www.rakutendou.jp/
(俺が言ってもしょうがないけど、サイト改修はした方が良さそう…?w)



な、なんかまだ書きたい事あるはずだけど、これ以上情報が増えてもしゃあねえ!まぁ思い出したらTwitterとかで適当に書いたり、こっちに追記したりします!!!!!

んじゃ、本当に…本当にここまで読んでくださりありがとうございます!!!!!!
また何かあったらよろしくお願いします!!



~おまけ~

           , 、
           ヽ z_´__`ヽ ′)  , ' `ヽ
           /i。x。)   i´ /ヾ  癶ゝ
          , ' `=′    レ´  /´`
         ヽ, ___ ノ   /
          ,イ`─―─´   /
         //         ヽ
        ノy          i
       ヾ⊥-―――――‐フ
        ヽ三三三三三三/
        ,(三(´ ̄ ̄ ̄)三廴
        ー―-`     `ー-´


                               ,,-                     ` ヽ 、
                           /___ ,,,,__                x。
                           /_ヘ__    ___八___ ` ー-- ,,,,,,,,       ヽ
                        , ´υヘf´     〉.大ノフ    __vト、 ゛ー- 、   ヘ
                        /ー―――――― ー~ー- 、 〉大ノフ     ゛- 、 ハ
                         /                   ̄"~ー-,,,,     ゛. i
                         f    ., --                    ゛ー 、   i
                          i   "  __            `丶、          ゛ ;
                         l   ./  `ヽ       ,, - ー 、 丶          ;
                       i   .!     !    f´       i                ;
                       ハ   !  ● i    l      i              /
                         !. L  .ヽ_,,ノ     i   ● .ノ       _     /
                      γ  ヽ         ヽ- ー"    ,-"  __ヘ /
                       ヽ_ ノ イ   fニフ       , メ ̄ ヽ ,' ,,- " ハ:リ
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                            l  i lilil` ー―― "ilil[    !

ニコニコのブロマガの公式AA挿入機能、本当にちゃんと貼れるんやな。





ぐふふふふふふふふふ、高倉さんに描いていただいた生コロ助じゃ……いいか……ポロン作画スタッフの方のコロ助じゃぞ……実質の本当の意味での唯一の公式ポロングッズじゃぞ……!!!??
いつもお世話になってる某ケフィアさんに生原稿差し上げますので、悪いが東京に来てもらうぞ^^







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