汁を染みこませるんだ! ~落書きメモ~

汁を染みこませるんだ! ~落書きメモ~ (2代目)

「星の子ポロンの記事どこじゃ~」と迷われてる方←トップページの「当ブログについて」をご確認ください!

星の子ポロンを発掘しよう08 ~上映会やらガンゴンやらポロン原作やら~


どうも、夏休みですが、やはり忙しい毎日です。
この記事も上映会から二週間後に書き始めてます、ひでえ…。
相変わらず長い上に読み辛い記事ですがお付き合い下さい。

この記事は、発掘しようシリーズですが、まず先に先日行われた『夏コミアフター!星の子ポロン上映会』について書かせて下さい。



▲超低予算ポスター(実際に貼りました)


8/14に都内某所にて、星の子ポロンの上映会を、僕とケフィアさん主催、そしてポロン発掘の超貢献者であるmorikawaさんをゲストとしてお招きして行わせていただきました。

まずはお疲れ様でした。ケフィアさん、morikawaさん、来場者の皆さん、そしてこんなカルト教団みたいなイベントのためにスペースを貸してくださった時遊空間様に感謝です。

こういったイベントは初の主催であり、コミュ障の僕が一人でできるか不安だったので、ケフィアさんには確か無理を言って一緒に主催する事になったと思います。おかげ様で多少は緊張はほぐれて登壇できたと思います。(参加者の方々はわかってると思いますが、それでも緊張で死にそうな顔でした。)

参加できなかった方々のために、上映会の大まかな流れ(うろ覚え)(と雑感)を振り返ってみましょう。
ちなみにケフィアさんのレポートはこちらです。

ケフィアさん含む数名のグループとチャー展に寄り、その後時間まで秋葉原でウロチョロしてました。

18時15分頃に会場に到着し、セッティングやらポスター貼りやらを開始。セッティングにご協力してくださった方々ありがとうございました。
18時半頃にゲストであるmorikawaさんが到着!うおお~~~~!morikawaさんだ!わざわざお越ししてくださった!準備であまりお話できなかったのが悔やまれます。

18時55分頃入場開始されました。どうやら普段人前に出てこなさそうな存在してるかも怪しいあの人やこの人が来てたみたいですが、実際に下りて参加証などを確認したのはケフィアさんだったので、僕はどの方がその方なのかとかは把握できませんでした…、悲しい。
僕はと言うと会場でセッティングの最終確認をしながらソワソワウロウロしてました。(無能)

19時15分頃にようやくイベントが開始されました。この時点で会場内はほぼ満席でした(!)
40名まで参加者を募集していて、そこまでは集まりませんでしたが、結果的にそれで良かったのかもしれません。しかしポロニストって本当にいるんだなぁ…。
まず主催者の自己紹介をして、上映会のお約束条項の説明をケフィアさんにしていただきました。

▲コミュ限で動画があげられてます、見てねー!

…それにしても酷い注意喚起してるよねえ。

そして上映開始!前日にあらかじめケフィアさんと決めた順番で既存エピソードを上映いたしました。「その1」を最初に流し、その次にいきなり「その23」を流したりしました。
大画面での星の子ポロン!フィルムのゴミがより目立ったり、中々インパクトがあったかと思われます。
…皆さんどうやらセリフを全て暗記しているようで、ポロ生でお馴染みのコメントポイントでは本編と全く同じタイミングで傍から見ると意味不明な呪文が一斉詠唱されまくってました。
正直引きました。
しかし楽しそうで何よりでした。
未公開の新作はmorikawaさんのご協力のもと、「これは上映会でイケるやろ!」と独断した物を合間合間に六本上映いたしました。もちろん(何事もなければですが)これらのエピソードは後日時期が来ましたら順次公開していきますので、ご安心下さい。
ポロンちゃんの意外な一面が見られる回ばかりだったかと思います。一応見てない方のためにもネタバレはふせったーか何か使って配慮しようね!
ところで未公開エピソードが流れるタイミング、来場してる皆さんはやっぱり気づいてましたかね…?

20時半頃(だったかな?)に上映終了。ゲストのmorikawaさんに登壇していただき、「普段何をしてらっしゃるのか」や「ポロンちゃん放映当時」などを振り返っていただきました。
すごく貴重で素晴らしいトークでした。しかも新情報もありました!(後で掲載します)

いくつかの新情報についてお話させていただき、上映会は無事終了いたしました。
何人かがケフィアさん作のポロンちゃんTシャツを購入しました。
後述のアンケート用紙を回収し、片付けを済ませ、撤収!…する前に、この後近くの日高屋で一部の来場者の方々と「おい!ラーメン!」しない?という話をケフィアさんとしていまして、まぁ時間も遅いし、精々5人ぐらいで行く事になるだろうと召集をかけたわけですが…。

結 果 1 5 人 ぐ ら い 集 ま り ま し た

というわけで、何故か集まった15人程のポロニストを引き連れて、近くの日高屋に入ろうとしたわけなんです。百鬼夜行
しかし、運の悪い事に他の数十人のグループとぶつかってしまい(どうやら予約してたようです)渋々店外に再び移動…。
長々とスマホで近くの良い店を探してみたところ、ホープ軒というラーメン屋を発見。またまたトラブルがありましたが、無事それなりに安いおいしいラーメンを食べれました。2階の席をほとんどポロニストが占領してしまった感じです…。流石に椅子を積み重ねたりしてませんのでご安心下さい。

morikawaさんと特撮関連や「ずるい野球の巻」のお話をしたり、参加者と妖怪ウォッチしたりして終わり。
時間はもう22時を過ぎていたと思います、遅くまで皆様お疲れ様でした…!


反省点
・新作エピソードを流すタイミングが(恐らく)大勢の人にバレバレになっていた事。時間を見ながら場合によっては流す本数を調整したかったので、あのような形になってました。ちゃんとするべきでしたね。
・開催時間が遅すぎた事。夏コミ勢の終了時間を踏まえての開催時間にしましたが、結果的にこれのせいで参加ができない方々やクタクタの方々がいらっしゃったので…。あるかはわかりませんが、次回以降はもうちょっと早めに開催したいと思います。
・登壇中のmorikawaさんに好きなキャラとか聞くの忘れてた!こっちが緊張してどうする!
・コミュ障をふんだんに発揮してしまった事、永遠に解決しないような気がしますので、大目に見て下さい。
・上映会後の飯屋の予約を取らなかったせいで、結果的に皆さんを待たせてしまったりした事。ちゃんと予約を取ろうね?
・詳しくは伏せますが、ケフィアさんに多大で多大な迷惑をかけてしまった事。ノリで我が家に招待してしまいましたが、コロ助に青ペンキぶっかけて火口の中に放り込むようなもんでした。これからは誰も招待しないようにしよう…、うん。

いきなり長く読みづらいアレですが、上映会のレポートでした。
また開催できるといいですね…。


おまけ:上映会内でアンケート配ったんですが、好きなキャラやエピソードをコミュ限でランキング動画化しましたので、是非。
エピソード編キャラクター編


----------------------------------------------------------------


実は上映会の前日、コミケ二日目が終わった後ケフィアさんと合流し、国立国会図書館に行って参りました。(意外かと思われますがそれまで、図書館での文献調査なんてした事ありませんでした…。)
元々ケフィアさんの『星の子ポロン』のテレビ山梨での放映情報(本当に10年間も放送されていたかの裏付け)について一緒に調べるという触れ込みでした。
しかし、行く前になんと!morikawaさんから、まだ見ぬ新情報をいただいたのです…!

morikawaさん曰く、87年~88年前後(うろ覚え)にてKBS京都で『星の子ポロン』の放送をリアルタイムで視聴されていた時に、アニメージュにて『星の子ポロン』が正体不明のアニメ扱いをされていて、アニメージュの編集部が購読者から『星の子ポロン』の録画テープを送ってもらっていた記事を見ながら再放送を楽しんでいたという事でした!

あと、こんな情報も届きました。

 


1955年に「一年のくに」という雑誌にて連載されていた『ほしの子ぽろん』という新情報が…まさか…!?

というわけで、山梨での放映情報調査をケフィアさんに一任し、俺はというと87年前後のアニメージュや星の子ポロンの原作疑惑のある雑誌を調査するという事になりました。
あと、Wikiの放送局・放送時間のまとめページに掲載されている、87年から88年前後の『星の子ポロン』と『ガンとゴン』の放映情報についても、アニメージュに載ってるかと思われるので、それの裏付けも。






~発見!?アニメージュ『星の子ポロン』特集!~



時間もそんなにないのに87年と88年のアニメージュを一斉に注文し、図書館の職員からそれらを受け取った後、87年と88年の境目からとりあえず適当に1987年の12月号をピラピラめくっていた所、いきなり当該記事発見

…ごめんなさい、こんがるとアレなので、まずアニメージュの時系列順に情報を記載いたします。

アニメージュ1987年1月号~5月号:特に記載なし

アニメージュ1987年6月号:全国縦断放映リストページのデータ原口氏による「編集後記もどき」にて気になる掲載を発見。
各地方で放送されているたくさんの謎のアニメについて言及をし、さらにこれらの放映情報を読者から募集するために『少年アニメージュ隊』なる組織(?)を発足しようとしている。
見た所この時点では『星の子ポロン』についての存在は把握していないようであった。
朝日新聞縮刷版によると、この月から『星の子ポロン』がKBS京都で放映開始されたらしいが、アニメージュには記載なし。




アニメージュ1987年7月号:『少年アニメージュ隊』発足!この号から『アニメージュ隊通信』というコーナーが開始、アニメージュ編集部でも把握してない謎のアニメ番組について全国各地からの情報が掲載されるようになったようである。
ちなみに先程の画像で言及がされていた、テレビ高知の『海の人気者』(16:55~ 水)についてもこの号で詳細が判明、どうやらアニメ作品ではなく実写映像を使った海洋生物紹介番組のようである。『少年アニメージュ隊』の目的だが、こういったケースのように、アニメ作品でないのにも関わらず、アニメージュの全国縦断放映リストに載ってしまう作品もあるため、そういった誤掲載をなくすという名目も果たせるのであろう。




アニメージュ1987年8月号:特に記載なし。前述画像内のKBS京都の『おとぼけスナッフィ』(18:15~ 火~土)についてのお便りが届く。どうやら海外アニメらしい。

アニメージュ1987年9月号:特に記載なし

アニメージュ1987年10月号:特に記載なし

アニメージュ1987年11月号:全国縦断放映リスト内KBS京都の項目にて、『星の子ポロン』(17:50~ 月~金)を確認。恐らくこの時点で隊員から『星の子ポロン』の情報を得ていたとみられる。


▲この画像は次の12月号の物です、ごめんなさい…。


アニメージュ1987年12月号:問題の号、『アニメージュ隊通信』にて、編集部宛てに三本の"謎のアニメ"の録画テープを送った猛者が現れた事を掲載。とりあえず画像を見ていただきたい。





読みにくいと思うので、星の子ポロンに関する記述だけ抜粋

>>私はいま、もーれつに感動している!奈良県のAM隊員・θKADさんが、ついにナゾのアニメの録画テープを編集部まで送ってくれたのである。
はっきりいって画質はよくないが、その荒さがかえってナゾのアニメの秘密めいた香りを増幅させているようで楽しいではないか。
写真は右から「おとぼけスナッフィ」「クレイジーキャット」「星の子ポロン」。
(中略)
いかにも少年ヒーローらしい姿の「星の子ポロン」
(中略)
さて、最後の「星の子ポロン」だが、これはどう見ても国産作品である。動物の子どもがいつも危ないめに会うと、どこからともなくポロンちゃんが飛んできて助けてくれる、というわずか2分ほどの内容が毎回毎回とめどもなく続くシリーズ。しかし、現在まで、どこのアニメ雑誌、ムックにもこの作品が紹介されたことはないのだ。これはどうしたものだろう。どなたか、「星の子ポロン」の製作会社、スタッフについてご存知の方はぜひご一報いただきたい。


前述してた『おとぼけスナッフィ』はここで画像が判明。
恐らくだが、自分の知りうる限りでは、こういった観点での商業書籍での『星の子ポロン』について紹介されている記述はこれのみである。
文章によると、どうやらアニメデータベースの第一人者であるデータ原口氏でも、それまで『星の子ポロン』の存在を知らなかったらしい。(78年のアニメージュのリストにも一応掲載されてるらしいが、それ以上は追求していないのであろうか。)

少年ヒーローらしい姿と表現されてたりツッコミどころはあるが、それより気になるのは、録画テープの存在である。もしかしたら、奈良県のθKAD氏とアニメージュ編集部は未知のエピソードが録画されているテープを所持している可能性があるのだ。


アニメージュ1988年1月号:全国縦断放映リストにて、『星の子ポロン』の放映曜日の記載に変更があり。それまで、17:50~ 月~金だったのが、17:50~ 月~木に変更。
朝日新聞縮刷版の実物を確認したわけではないのでわからないが、微妙に食い違ってるので、気になる所だ。

アニメージュ1988年2月号~5月号:特に記載なし、月~木のまま。

アニメージュ1988年6月号:ここで放映曜日が何故か再び、月~金に戻る。


▲あとなんか隊員発表とかしてた

アニメージュ1988年7月号~8月号:特に記載なし、月~金のまま。

アニメージュ1988年9月号:放送時間が変更、17:30の月~金になる。
この号で、KBS京都における『星の子ポロン』の放映情報の記載が終了。
関係ないが、『アニメージュ隊通信』では『バナナシックス』という作品の詳細が判明。

アニメージュ1988年10月号:『星の子ポロン』に代わるように、『ガンとゴン』(17:50~ 月~木)が記載され始める。『ガンとゴン』についてはアニメージュ内での詳細記事は確認できなかった。



だが、データ原口氏がここで、今の『星の子ポロン』や『ガンとゴン』のスタッフ情報やあらすじが記載されている徳間書店『TVアニメ25年史』の編集で忙しいという旨を掲載していた。以前のブロマガ記事でも、『TVアニメ25年史』の編集に携わったデータ原口氏が『星の子ポロン』について何か知っているのではないか?という推測をしたようなしなかったような気がするが、実際『TVアニメ25年史』の当該ページでは、両作品について時報映画社の資料や当時のスタッフの証言を基にリストを作成したと記載されている事から、アニメージュ編集部もしくはデータ原口氏が時報映画社と連絡を取れたのではないか、と推測をしている。






















アニメージュ1988年11月号~1989年1月号:特に記載なし

アニメージュ1989年2月号:最後の『ガンとゴン』の記載。何故かこの号だけ放映時間や曜日が書かれていなかった。
一方『アニメージュ隊通信』では、「まだまだ幻のアニメを募集中!」の記載が。

一応1989年のアニメージュは12月号まで見てみたが、『アニメージュ隊通信』のコーナー自体が消えたり復活したり、それ以上の情報は残念ながら得られなかった。しかし、この時点で『TVアニメ25年史』が既に発刊されている旨が記載されていたため、推測が合ってるのなら時報映画社と編集部が連絡を取れている可能性がある。


アニメージュの調査は以上。ポロンについて調べる事が目的だが、当時のアニメがリアルタイムでどのような扱いを受けていたのかなども知れてとても楽しかった。ちょうど平成版おそ松くんが放映されていたり、調べてる途中でアンパンマンが放映開始する瞬間を目撃する事もできた。アンパンマンはもう最初から「斬新なファンシーさ」と評価されてたり、お絵かきコーナーでもアンパンマンのイラストで溢れかえる程の人気で、今でもシリーズが続いてるのは納得だなぁと思いました。



~『星の子ポロン』の原作!?~



さて、次は1955年から発刊されてきた『一年のくに』(学習研究社)を調べました。
図書館内の電子書籍検索サービスで検索したところ、すぐに該当の作品を発見。
確かにあった!『ほしの子ぽろん』!

この『一年のくに』という雑誌はどうやら児童向けの作品を連載している雑誌のようで、1955年10月から1966年4月まで発刊されていたようだ。
『ほしの子ぽろん』は、その内の1955年12月号から1955年2月号まで、つまり三ヶ月に渡って連載がされていた。そして下記の画像が第一話である。



▲第一話

…正直微妙なところである!
果たしてこれが1974年のアニメ作品『星の子ポロン』の元となった作品なのであろうか?
一応赤子の姿である「ポロン」という主人公が動物の困り事を不思議な力で解決をしたり、「ぼく、ほしの 子のぽろんです。」というセリフが実に星の子ポロンっぽかったり、共通点がある事にはあるが…。どっちかというと『オリンポスのポロン』を思い出す。
俺は、たまたまかぶっただけで関係ないとは思っているぞ!しかし、時報映画社のスタッフがこの作品からパクって着想を得て『星の子ポロン』を創り出したという可能性も否定はできない。

ちなみに複写していないのでこれ以上の掲載は控えるが、次号以降の展開としては、主人公のぽろんに嫉妬したキツネがぽろんを落とし穴に突き落とし、モグラ親子がぽろんを地下世界から地上に戻そうと奮闘し、地上に戻ったぽろんを見たキツネが驚く、というお話であった。(うろ覚えなので、実際どうなのかは国立国会図書館に行って見ていただきたい。登録さえすれば、誰でもいつでも見れる資料です。)

なんとなく、モグラ親子に『星の子ポロン』との共通点を見出したくなるが、それより気になるのが、物語の最後である。
実は1956年2月号の時点で、「(つづく)」と表記されているのにも関わらず、3月号以降は連載されていないのだ。要するに、事実上の打ち切りである可能性が高い。まぁ、掲載先の雑誌自体が4月号で最後になってしまってるのであまり変わらないが…。



~おまけ~



ポロンの脚本家の一人である「大貫哲義」で検索してみたら出てきた。
『読切倶楽部』の1961年7月号だったと思う。
同一人物かは不明。


----------------------------------------------------------------

この度、図書館で調べた資料は以上になる。
とりあえず、データ原口氏が『星の子ポロン』を知っている事がわかっただけでも大きな収穫であるので、時間があれば氏の講演に赴きたいとは思っている…が氏は現在でも多忙のようなので、返答が得られるかはわからない。


…他に書く事あったかな、いや、ないな、これで終わり!


としたい所だが、この記事書いてる最中に中々重大なアレが起きた、アレであるアレ。



~『ガンとゴン』のサブタイトル判明!?~

一応改めて説明すると、『ガンとゴン』は『星の子ポロン』と同じ製作会社とスタッフによって製作された5分アニメである。『星の子ポロン』のように録画テープが見つかっているわけでもなく、マスターフィルムと思わしき物品が過去にヤフオクで取り引きされていたぐらいの、ポロン以上の幻の作品である。もちろん、映像が確認できない帯番組である以上、ポロンと同様に新聞番組表からサブタイトルなんてわかるわけなかった…わかるわけがなかったのだ。


それは突然だった。

は???????????????????????????
ポロンの初期設定云々は半年前の既出情報なので割愛するとして…、『ガンとゴン』のサブタイトル…!!??まさか…そんな…映像なしにそんなのが発覚するわけ…。


Oh…、詳しくはソイカラ氏のブログ記事参照です。(丸投げ)

とにかく、1972年の石川テレビにて同じ時報映画社製のアニメ『ぜんちゃんつーちゃん』が放映されていた事、そして北國新聞内テレビ番組表にて、富山テレビで放映がされていた『ガンとゴン』のサブタイトルが確認できるという事実が判明いたしました。
仮面ライダーエンゼルってなんだ?という疑問はさておき、しかも『ガンとゴン』がバッドエンドだとかいう可能性まで出てきた。

どうやら時間の問題で不完全な調査だったようなので、オイラが翌々日に国立国会図書館にまた行って調査して参りました。三回目の国立国会図書館です。

まずは、本当に1973年4月の北国新聞の番組表に『ガンとゴン』とサブタイトルが載ってるかを確認、いや…まさかね…。1972年以降の縮刷版は開架資料なので、すぐ手に取れた。




ほげえええええええええええええええええええ!!???!!?

マジであったよ!!!???しかも(終)マーク付いてるし!!!??マジでバッドエンド!?
まさか本当に載ってるとは…。

とりあえず、ソイカラさんが調べたのは4月分だけらしいので、その前の3月分を手に取ってみることに。
まずは3月31日とかその辺から…ってありゃ?ガンとゴンの記載がない…まさか4月開始で4月で打ち切られたのか…?




と思ったら3/23にありました、謎の休止期間…。というわけで、ここから逆時系列的にサブタイトルをひたすらiPhoneのメモに打ち込む作業が始まったわけです。大変でしたよ!ええ!
しかし掘っても掘ってもどんどん出てくるサブタイトル!こんな金脈があったとは…!
どんどん掘れちゃう♂
関係ないけど、「仮面ライダーエンゼル」じゃなくて「宇宙ライダーエンゼル」でしたね、morikawaさんの言う通りでした。恐らく別の図書館に置いてある縮刷版は相当文字がみにくいのだろう。

サブタイトルや放送日をひたすら書き写すこと約二時間半、1972年10月31日の同時間帯で「進めラビット」とかいう別番組が(終)マーク付きで記載されているのを確認。
つまり、富山テレビの『ガンとゴン』は1972年11月1日から放映開始されたわけです。


▲第一話感ないサブタイトルだなオイ!!!??

というわけで全部表にしてまとめました。Wikiへの移植頑張ってね~…、直リンでもええぞ。


北国新聞内テレビ番組表より、富山テレビにおける『ガンとゴン』まとめ

サブタイトル 放送日 曜日 脚注
嵐を呼ぶアパッチ機 1972/11/1 『ガンとゴン』記載開始、(始)マークなし
最後のカケ 11/2  
消えた名刀 11/3  
       
金貨とダイナマイト 11/6  
ライオン砦の秘密 11/7  
燃える水たまり 11/8  
古寺の決闘 11/9  
英雄になったガンとゴン 11/10  
       
熱砂のたたかい 11/13  
ニセモノとホン物 11/14  
ハワイの休日 11/15  
地中海二人ぼっち 11/16 1回目
霧の館 11/17  
       
なぞの古城 11/20  
黒人の島 11/21  
ロデオと男 11/22  
姫を助けろ 11/23  
ギャング対ガンとゴン 11/24  
       
ド根性 11/27  
帰ってきた金貨の袋 11/28  
満月すすきが原 11/29 1回目
シルクハットの男 11/30  
失せ物探し 12/1  
       
対決 12/4  
ドキュラー現わる 12/5 ドラキュラではなく?
怪しい蛇使い 12/6  
男と男 12/7 うーん、マンダム
赤い手帳のナゾ 12/8  
       
(サブタイなし) 12/11 この日だけ16:40~、何故か『ガントゴン』表記
ラーラとの出合い 12/12  
ヤム族の反撃 12/13  
ある日どこかで 12/14  
満月ススキ原 12/15 表記法が違うが2回目?
       
12/18  
酒とダイヤモンド 12/19  
泣くな忍者 12/20  
光る山 12/21  
ペンダントをよこせ 12/22  
       
消えたゴン 12/25  
にくしみに対面 12/26  
謎のトルコ石 12/27  
眠れる森 12/28  
まきこまれたガンとゴン 12/29  
       
(新春による別番組) 1973/1/1  
(新春スタートピックス) 1/2  
(新春スタートピックス) 1/3  
(新春スタートピックス) 1/4  
人喰い草の恐怖 1/5  
       
友情の翼で 1/8 1回目
激突 1/9  
あの子はどこかで 1/10  
船の墓場 1/11 1回目
オアシスを守れ 1/12  
       
(番組表記なし) 1/15  
火攻め水攻め 1/16  
大決闘 1/17  
ガンの秘密 1/18  
二人の青春 1/19  
       
止まらないこと 1/22  
危険が追っていた 1/23 「迫っていた」かと思われるが、表記はどう見ても「追っていた」
空中戦 1/24  
老インディアンの死 1/25  
三度笠だよガンとゴン 1/26 1回目
       
落日の決闘 1/29  
でき心 1/30  
一番勝負 1/31 1回目
香港の夜 2/1  
ドライバーだよ… 2/2 そうなのか…
       
港町ブルース 2/5 濁点が小さくてよく見えない、「港町プルース」に見えなくもない
2/6  
旅は道連れ 2/7 1回目
迷路 2/8  
二人の関係 2/9  
       
金もうけ 2/12  
消えた日記帳 2/13  
バッチリ成功 2/14  
恐怖の岩穴 2/15  
香水のナゾ 2/16  
       
勘忍袋の尾がきれた 2/19 堪忍袋の緒の間違い…?1回目
ガンの恋愛入門 2/20  
死のS形カーブ 2/21  
象牙の谷 2/22  
(サブタイトルなし) 2/23  
       
女神はほほえむ 2/26  
追いこせ追い抜き 2/27  
出世はしたけれど 2/28  
ダブルパンチ 3/1  
三度笠だよガンとゴン 3/2 2回目
       
一番勝負 3/5 2回目
旅は道連れ 3/6 2回目
勘忍袋の尾が切れた 3/7 「切れた」は漢字、2回目
男はつらいよ 3/8 アウト
ダイヤモンドよ永遠に 3/9  
       
麻薬Gメン 3/12  
エレキ作戦 3/13  
捕われたガンとゴン 3/14  
ラーメン星人のたくらみ 3/15 突然の世界観崩壊
危機一髪 3/16  
       
(番組表記なし) 3/19  
総攻撃 3/20  
新幹線でいこう 3/21  
(夕刊しかなく確認不能) 3/22  
あの娘が可愛いい 3/23 いい
       
(番組表記なし) 3/26 休止期間
(番組表記なし) 3/27 休止期間
(番組表記なし) 3/28 休止期間
(番組表記なし) 3/29 休止期間
(番組表記なし) 3/30 休止期間
       
ピンクの真珠 4/2  
チャンネル0 4/3  
フレッシュコンビ 4/4 フレッシュテレビではない
泣くな大将 4/5  
ダイヤの指輪 4/6  
       
悪党ピピー 4/9  
ピピーの最後 4/10  
カーレース 4/11  
忍者になったガンとゴン 4/12  
敵討ちだよガンとゴン 4/13  
       
カメラでねらえ 4/16  
友情の翼で 4/17 2回目
船の墓場 4/18 2回目
誰の古城 4/19 「なぞ(謎)の古城」の間違いか?
地中海ふたりぼっち 4/20 2回目、(終)マークあり


・明らかな被りは除き、計101話分のサブタイトルが判明
・被りやサブタイ表記なしも含め、放映が確認できたのは111本分
※間違ってたらごめんなさい
※誤字っぽいのがあるが、全て新聞での記載通り
※同一エピソードの使い回しあり


『TVアニメ25年史』によると、『ガンとゴン』は全260本あるらしい。残念ながら全ては放映できなかったみたいだ。
そしてバッドエンド疑惑のある最終回「地中海ふたりぼっち」だが、序盤の11/16でも同じエピソードが放映されている事から、残念ながらバッドエンドである可能性は低くなった。いやでも最終回にそのサブタイのエピソード持ってく…?

サブタイトルや『TVアニメ25年史』のあらすじから内容を推察すると、主人公のガンとゴンが世界中を旅しながら宝探しをしたり悪者と戦うお話なのであろう…ってその説明はあらすじまんまだ…。
時代設定が現代っぽくない作品かと思いきや、香港やら新幹線が出てきたり、突然ラーメン星人とかいうのが出てきたり、なんか色々統一されてないのが『星の子ポロン』っぽいような気がする。脚本家も一緒らしいし、これも中々奇怪でおもしろいアニメなのではないだろうか?

…どうしよう、サブタイ見たらますます映像を見たくなってきた…。『星の子ポロン』と違い、晩年の再放送が少なく、録画映像が確認されていないが、88年頃にKBS京都で『星の子ポロン』の終了後にやってたらしいので、絶対どこかに録画テープはあるはずだ…!持ってる方求む!
ていうかヤフオクでマスターフィルム落札した方と連絡取れねえかなぁ…。

----------------------------------------------------------------


富山テレビでの『ガンとゴン』の調査も終わったので、同じく北国新聞石川テレビ1972年4月に記載が確認された、時報映画社製アニメ『ぜんちゃんつーちゃん』の放送時期を調べる事に。
4月~10月内に打ち切られたのではないか?という推測があったため、とりあえず適当に9月分の縮刷版を閲覧する事に。
そしてそれは起こった。

(複写するの忘れてました、ごめんなさい…)


富山テレビでの『ガンとゴン』が1972年11月開始だったが、なんとそれより前の『ガンとゴン』を石川テレビで確認!

たまたま見つけました…、複写してないですが以下がまとめ。

北国新聞内テレビ番組表より、石川テレビにおける『ガンとゴン』
・1972年5月30日(火)より(新)マーク付で16:50開始
・1972年9月29日(金)にて(終)マークなしで最後の記載
・月~金

わずか4ヶ月という期間だが、なんと72年5月からやってた。この記事書いた段階では最速のガンとゴンです!
しかしこっちにはサブタイトルは書いてなかった、残念。



話は戻り、『ぜんちゃんつーちゃん』の放映時期の調査に戻る。
まずは、終了時期の特定に入る…が簡単に判明した。何故なら先程調べた石川テレビの『ガンとゴン』が始まる一日前が最終放映だったためである。
つまり、1972年5月29日(月)が最後の記載であった、(終)マークはなしで表記は『ゼンちゃんツウちゃん』。

放映開始日も調べようと思ったが、71年より前の北国新聞は開架資料ではないため、簡単に調べる事はできなかった。
具体的には、受付に行って北国新聞の内容が現像されたマイクロフィルムを数十分待って受け取らなければならない。そしてそれをマイクロリーダーにセットしてハンドルをカシャカシャ回さないと中身を確認できないのであった。
マイクロリーダーなんて使った事なかったので悪戦苦闘、最終的に図書館のスタッフの方に方法を教えてもらい、やっと使い方を習得。

しかし、残り時間も少なく満足に調べあげる事ができなかったのであった、すまない…!!
とりあえずわかった事は、1971年12月の時点では放映の記載があった事、1971年9月の時点では放映の記載がなかった事である。
要するに、石川テレビでの『ぜんちゃんつーちゃん』は1971年10月~12月内に放映が開始された可能性が高い。番組の変わり目を考えると、恐らく10月か11月であろう。次回ちゃんと調べます…。


ところで、「放送時期とかがわかっても発掘に繋がんねーじゃん!」と思ってらっしゃる方がいると思われる。
まず前回の記事を振り返ってみると、時報映画株式会社(※1)有限会社時報映画社(※2)というのは同一人物の役員が両社にいる事から99.9%確定的と言っていいだろう。(なお有限会社時報映画社がポロンなどの権利をまだ所有しているかどうかは別問題)

(※1)時報映画株式会社:1961年設立の映画製作会社。読売新聞に記載されていた情報から、鈴木元章氏が当時の社長で、電話番号から港区に所在があると推測された。ヤフオクに出品されていた当会社製作の16mmフィルムの写真内記載電話番号や「教育機器・教材総合目録 昭和49年版」から、当会社が『無謀運転の結末』『ぜんちゃんつーちゃん』の製作会社だという事は確定的に明らか。「時報映画社」と表記される事も。
(※2)有限会社時報映画社1998年設立の会社、今もなお存在しているはずだが実際に行ったor行っている活動内容は不明。代表取締役の記載名と記載住所が、晩期の時報映画株式会社の代表取締役と同一である事から、関連性が限界を突破してるレベルで高い。


ただし、『TVアニメ25年史』などに記載されている、『星の子ポロン』や『ガンとゴン』を製作した日本動画の親会社である時報映画社が、上記の時報映画株式会社や有限会社時報映画社と同一の会社なのかどうかは、実のところ完璧に確定的とは言えないのだ。大体まだまだ85%ぐらい(※個人の感覚です)。

時報映画社時報映画株式会社≒有限会社時報映画社」って事!
つまり極端に言えば、『ガンとゴン』と『ぜんちゃんつーちゃん』を製作した会社が同一だという確たる証拠はないというわけです。

しかしですよ!しかしなんです!この度の調査で、石川テレビが『ぜんちゃんつーちゃん』の放映終了後、間髪を入れずに『ガンとゴン』の放映を開始した事がわかったのです。
もう説明しなくてもわかるはず!
そう!これこそが『ガンとゴン』『ぜんちゃんつーちゃん』時報映画社時報映画株式会社」「星の子ポロンを製作したスタッフ」「鈴木元章氏」を繋ぐ重要な情報になるんです!!!!!!!
石川テレビが同一の会社から両作品の放映権に関する契約をし、連続で「時報映画」の名が付く会社製作の作品を流すというのは、偶然で片付けるにはあまりにも無理があります。

つまり、今回の調査で、時報映画社時報映画株式会社≒有限会社時報映画社、99%確定的に繋がったと見ていいでしょう!!!!!
これは発掘をする上で、とてもとっても重大な導きです。

まぁ有限会社時報映画社がポロンの権利今でも持ってるとは限らないんだけどね。


----------------------------------------------------------------


日本語がさらにおかしくなったところで、最後に(今度こそ最後)これを紹介。

まず、このページを見ていただきたい。これは星の子ポロンまとめwiki内の一ページだが、ありがたい事に「ポロン情報が載ってそうな資料一覧」なんて欄がある。
マイクロフィルムを注文してる間、暇だったので、この内の『映画年鑑(1964)』と『アニメポケットデータ2000』を調べる事にした。

まず映画年鑑だが、微妙に急いでたので、1966年版は見つけられなかった。しかし、1964年版はすぐ見つかったので、時報映画社の記述があるらしいページを探してみたところ…。




こんなのがありました。時報映画社製の作品…のはず、鈴木元章氏もいるしな!
『教育機器・教材総合目録』の1976年版の情報とかぶってる物が多いが、よく見るといくつか未知の作品が入ってる。もちろんポロンちゃんやガンとゴンの発掘に繋がるわけではないのだが…。



そして、徳間書店発刊の『アニメポケットデータ2000』だが、Wikiによると『TVアニメ25年史』からの改訂もあるとの事だったが、希望のデータはなかったぞ!
一応『星の子ポロン』と『ガンとゴン』も記載されていたが、そもそもこの本、名前の通り各アニメ作品の簡易的な情報しか書かれてない!超圧縮されてる!画像すらないし、新情報はなかった!
野沢雅子の代表作に「孫悟空Dr.スランプ)」とか書かれちゃってるあたり、内容の正確性にも疑問を感じたぜ!(ある意味間違ってないが…)

----------------------------------------------------------------


またまた長くなりすぎたが、とりあえず今回はここまで。(毎回読み辛くてごめんね)
界隈の盛り上げ面でも、調査面でも、今回は俺にとって非常に有意義な記事になったと思う。

上映会に来てくださった方々、morikawaさん、ケフィアさん、調査にご協力してくださった方々、そして俺にとってある意味MVPのような気がするソイカラさん、本当にありがとうございました。(これ毎回言いたい)
いやだってガンとゴンのサブタイ大量判明とか、時報映画社確定とか、上映会の開催に繋がった事とか色々ヤバいでしょ、うん。

次回の更新はいつになるんだろう…、わからないけどこれ以上は新たな時報映画作品の映像発掘とか、権利者とコンタクト取れたとか、そんなんじゃないと記事にできねえのでは!?

それを実現するためにも、皆さんのより多くの調査協力や情報提供を待っている!
なんかあったら自分自身で公開してもいいぞ!俺に連絡くれた方が記事の内容に困らないし(建前)、情報の独占欲求を満たしたりサプライズのタネにできるからな!(本音)

情報の外部提供先だが、星の子ポロンまとめWiki内の掲示板俺のTwitter、メールアドレス(starchild_poron☆yahoo.co.jp)、はたまたこの記事のコメント欄でもいいぞ!

ドシドシ待ってるぜ!


~16/9/4追記~

長崎での『星の子ポロン』及び『ガンとゴン』の放映情報の詳細が判明いたしました。
きっちり一年で260本流せるので、その後穴埋め枠がまだ必要で『ガンとゴン』も流した可能性がありますね。









▲記事バックナンバー


▲発掘済みエピソード一覧


▲毎週土曜日23時~新エピソード公開生放送をしてます


▲無断転載OK!迷惑をかけない範囲で、印刷するなり焼くなり色々やろう!



▲録画テープを探してみよう!